だって―――… 「お前のことが好きなんだよ。一目惚れしたんだっつーの。気づけよな!なんでお前なんか…」 もう神田叶夜はヤケだった。 あたしは予想もしていなかった言葉の数々に驚愕を隠せず、開いた口に手を当てる。 神田叶夜が、あたしを、好き…? 脳内が神田叶夜のさっきの言葉を木霊するように響き渡っている。 告白は何回もされてきて慣れていた。 いつもは『迷惑』と一言だけを置き去り、すべて断ってきた。 だけど、違う。 今回は、違う。 ”何か”が、確実に、違う。