なんとなく目を閉じた、その時。


あのウザい野郎が声をかけてきた。




「おい、お前…天って言うの?なんか、変わった名前だなあー!」



「……………うっさいなあ。アンタに関係ないじゃない」




本気で嫌そうな表情をして応えてやる。


だけど、それもこの能天気男には効かず―――――てゆうかM?と疑問を持ちながらも―――――あたしは彼の表情を伺ってみる。




「…」




当たり前というか、やはりというか。


脳だけが天気ではなく、顔面まで真夏の太陽だった。





…顔面天気。…?