駅を出て五分ほど歩くと高校がある。
わりと都会な方だし、嫌いではない。
あたしは学生ばかりの改札を後にする。
「ふあー」
太陽を目にすると思いっきり両手を伸ばして欠伸をした。
人々の視線は痛いが気にしない。
あたしがあまりにも小さすぎるからだろう。
あたしが手もつけずに欠伸をしたからだろう。
あたしの垂れ下がったツインテールにだろう。
色々とあたしは変だから。
勿論それらも自覚済み。
あたしは重い足取りと共に学校へ向かった。
一応、高校だけは出ておかないといけないから。
かなり面倒だけど。
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