俺は別に普段人に接するわけじゃない。むしろ、人と必要以上には関わらない。 だけど、俺は泣いてる人には弱いんだ。まるで昔の自分をみているようで…… だから俺は声をかける。 「なんで……泣いてるの??」 少女はまだ泣いたままだ。 俺は悩んだ顔をして、上を向いた。雨が降っている。 俺は傘をさしているが、この女の子は傘をさしていなく、濡れている。