用件を伝え終わって俺は夏美に近づいていって言う。 「場所を移して詳しく話を聞いてもいいかな?」 「えぇ……あ、私の好きな場所でいいかしら?」 「あぁ……危ない店じゃなければ、大歓迎だよ」 ――――――――― 俺はそうして夏美の好きな場所に来ているわけだが…… 確実にチョイスミスだろ!! なんでよりによって、静かに話をするのを俺は望んでたのに、こんなクソうるさいラーメン屋で話をしなきゃいけないんだ。