ピピッ…


ガァー…ガガァー…


ピピッ…。


コンピューター音が友希の耳に入ってきた。


『よ、よしっ!!』


友希は近くに落ちている木の棒を手に取った。


その木の棒の先を瓦礫の下に入れ、木の棒の中間地点に石をひき、テコの原理の要領で力いっぱい瓦礫をどかした。


どけられた瓦礫の下からは、友希と同じくらいの大きさの黄色い小太り型のロボットが姿を見せた。


そのロボットからは壊れたコンピューター音が鳴り響いていた。


『こ、壊れているのかな…?』


友希は木の棒で黄色い小太り型のロボットをツンツンと突いた。