ヒュー♪


ヒュヒュー♪


砂埃が混じる風が荒れ果てた廃墟に吹き抜けた。


『ここは…』


友希はアスファルトが壊れ果てた道路の上を歩き、荒れ果て廃墟と化した街を目指した。


荒廃し寂れた街へやってくると友希は足を止めた。


『静かだな…誰もいないのかな?』


友希は辺りを見回した。


ガタッ!!


崩れたビルの瓦礫から物音がした。


友希は物音がした方へ振り向いた。


すると、そこには崩れたビルの瓦礫から機械のような手が姿を見せていた。


『な、なにコレ…』


友希はその機械のような手を見て驚いた。