『ちゃんと戻ってきたのね』


友希の耳に聞き覚えのある声が入ってきた。


友希は眩んだ目をゆっくりと開いた。


その友希の目線の先には、リンネの姿があった。


『リンネ…』


友希はリンネの姿を見て呟いた。


リンネは友希を見て笑みを浮かべていた。


『リンネ…公太と光希を知らない?僕と同じように昨日、ここに迷い込んだんだ』


友希は笑み浮かべているリンネに尋ねた。


『キミの友達ね。その二人は“MOON”にいるわ』


リンネは友希の質問に答えた。


『やっぱり…公太と光希が…』


友希はそう言いながら唇を噛んだ。