『いきなり、どうしたの?熱でもあるの?』


母親は友希のおでこに手を当てた。


『大丈夫だよ、熱なんてないよ』


友希は笑顔で告げた。


『そう…。それより早く起きなさい。学校に遅れるわよ』


母親はそれだけ告げ、友希の部屋を出て行った。


友希を笑みを零しながら、部屋中を見回した。


『ここは僕の部屋だ。あの変な世界は夢だったんだ、良かった』


友希は自分で自分にそう言い聞かせ納得した。


そして友希は、ベッドから飛び起き…学校へ行く準備をした。


『じゃあ、行ってきまーす』


友希はランドセルを背に家を出た。