友希…


友希…


起きなさい…友希…


友希!!


不意にどこからか声が聞こえる。


友希はゆっくりと目を開けた。


『友希、起きなさい。遅刻するわよ!!』


友希が開けた目の先には、友希の母親の姿があった。


『お母…さん…お母さん!?』


友希は母親の姿を見て飛び起きた。


『お母さん!!』


友希はそばにいる母親に抱き着いた。


『ちょ…ちょっと…どうしたの?』


母親は突然抱き着いてきた友希に戸惑いを浮かべた。


『良かった…お母さんにまた会えた…』


友希は嬉しそうに告げた。