友希は宿屋へと入り、部屋の一室でベッドに寝転んだ。


窓からは優しい月の光りが差し込む。


友希は天井を見つめながら、今日あったことをゆっくりとを思い返した。


『みんな…リンプーさんの事が本当に本当に大好きなんだ…リンプーさんの事が…』


ベッドに寝転ぶ友希は、天井を見つめながら呟いた。


『本当の事…本当の事なんて…言えるわけないや…グスン…』


友希の目からは涙が零れ、頬をスーッと涙が伝った。


そして、その涙はシーツをそっと濡らした。


友希は月の光りに照らされ、疲労の色を見せながら静かに眠りについたのだった。