『なあ、この門カギがかかってて全く開かないんだけど…』


光希は大きな黒い門を押したり、引いたりして開けようとした。


しかし、門はピクリとも動かなかった。


『俺も力を貸すよ』


公太も光希に力を貸し、力いっぱい黒い門を押したり、引いたりして開けようとした。


しかし、やはり門はピクリとも動かなかった。


そんな二人の姿を見ていた友希は、ふと屋敷の2階の1番左の窓に目をやった。


すると、ボヤーッと2階の1番左の窓から光が漏れたようだった。


『な、な、何、今のは一体…?』


友希は目を丸くしながら驚いた。