『ケケケ、もっとだ。もっと雨よ降れ、そして体力を奪うんだ、ケケケ』


友希の耳に低い声が聞こえた。


友希は声のする背後を振り返った。


するとそこには、長い舌を出す青い色をしたカエルの魔物が跳ねていた。


『カ、カエル?』


友希はカエルの魔物を見て驚いた。


『カエル?そこら辺のカエルと一緒にされちゃ困るな。俺は突然変異で生まれたカエルの魔物、アメフラシ様だ、ケケケ』


カエルの魔物、アメフラシは飛び跳ねながら高笑いをした。


『カエルの魔物?アメフラシ?何か…ゲームの世界みたい…ハァ、ハァ』


友希には現状が理解出来なかった。