『あ、二人とも!!』 そう叫ぶ友希は一人取り残された。 二人がいなくなり、辺りはシーンと静まり返った。 一人になった友希は凄く怖くなった。 バサッ!! 友希の背後で物音がした。 『うわっ!!』 友希は驚き、慌てて背後を振り返った。 すると、カラスが空へと飛び上がって行った。 『な、なんだ…カラスか…』 友希は胸を撫で下ろした。 『おーい、友希!!光希!!こっち来てみろよ!!』 屋敷の裏の方から公太の大声が聞こえてきた。 『公太?』 友希は足速に公太の声のする方へ駆け出した。