友希は身震いをした。


『怖がってるのか?』


後から穴をくぐり抜けてきた光希が友希に尋ねた。


『そ、そんなことは…』


友希はしどろもどろで告げた。


『あの扉、開くのかな?』


穴をくぐり抜けてきた公太は、屋敷の扉をみつめた。


そして公太は、屋敷の扉に手をかけ引っ張った。


しかし扉はカギがかかっていた。


『どっかの窓とか、勝手口とか、カギがかかってないとこがあるハズだ。探そう!!』


公太はそう言って、屋敷の裏へと歩いて行った。


『俺も探そう』


光希も屋敷の裏へと歩いて行った。