目をギュッと瞑って、震える声で言った。
水原君の顔が見れなくて。
『お前さぁ…キス魔なの?』
「えっ!?」
そんなだった私だけど、水原君の挑発的な言葉に思わず目を開ける。
「ちちちち違いますっ!!」
『なんで敬語?同じ学年でしょ?』
私の上履きを指差しながら言う水原君。
なんか………普通?
怒って……ないのかな…?
「あの……怒ったり気持ち悪がったりしないんですか…?」
『だからなんで敬語?』
会話が成り立たない……っ。
「わっ!」
急に、未だ掴まれていた腕を引っ張られて、椅子に座って大股開いていた水原君の丁度足と足の間に体をうめる形になってしまった。
「えっ!?わっ!!あれ!?」
近っ!!
ってなんでぇ!?
『面白い顔』
もうわけ分かんないよぉ。



