暗い部屋に響く甘い音。 2人の息は少し荒くて。 しばらくして、唇と唇は離れた。 離れた途端、私の顔をジッと見つめる水原君に、私は目をあわせられずに目線を反らして頬を紅潮させる。 『琥珀って意外と積極的だね、腕とか』 水原君にそう言われて、自分の腕を見る。 と、 「…うわぁ!」 私は無意識に水原君の腰に腕をまいていたようで。 慌てて離そうとする私の思考回路は、水原君からの2度目のキスでストップした。 「んっ」 私の腕はまた、さっきより強く水原君の腰にまきついた。