私はうふーんな妄想を取り払えないまま放課後に。
『琥珀』
まだ教室に人はたくさん。
教室にいる皆は、まさかの学校の有名人の登場に注目が集まる。
しかもお呼ばれされてるのが、私だし、なんでこの子?みたいな。
私は教室に居づらくなって、急いで水原君のもとに向かう。
『行こっか』
「うん」
皆…ポカンだし。
『これ俺ん家』
しばらく歩いて、水原君が指差したのは白い綺麗なマンション。
エレベーターでのぼって。
玄関に到着。
『親は夜遅いから』
「えっ!?」
お父さんとお母さんいないの!?
いや…いたらいたで困るけど…。
『だから安心してね』
逆に安心できませんっっ!!!
私の妄想は、より色濃くなって。
『俺の言うことは絶対だから』
私は玄関をくぐった。



