そんな私に恵美が明るい声を出して言う。


「すみれ、ため息付かないの!ため息付くと幸せが逃げちゃうんだよ!」

「でもこの先自分がどうなるか不安だよ‥‥」


だんだん暗くなってくる私を見て恵美が話題を変えてくる。


「そうそう、木村先輩彼女と別れたって!」


木村、という名前に反応する私。


「うそっ!ぜんぜん知らなかった」


「すみれ、チャンスだね」

恵美が嬉しそうに私をつついてくる。


「無理だって!木村先輩私のこと知らないし!」

「すみれ〜!弱気になっちゃダメ!どんどんアタックしてかなくちゃ!」

そう言って恵美が私の背中をバシバシ叩く。



その日は恵美が帰るまでいろんな話をした。


恵美はとても信頼してる大切な親友だよ。