消える。 大丈夫。 簡単だよ。 私は、私。 濂ちゃんが居ない未来を考えるために、私は笑って前を向く。 「バイバイ。」 バイバイ。 ひとりで勝手に思い込んだことに全く気付かずに、どんどん、ひとりぼっちになっていった。 濂ちゃんが、明かりのつかない窓をずっと見つめていたこと。 そんなこと、ちっとも気付かずにいた。 濂ちゃんが嫌いだから、だから嫌いになった桃。 これからは、食べてみる。 メロンが無くたって、私は大丈夫だから。