「妹尾!」





頭上から、先生の声が聞こえる。



「大丈夫か!?」



「…大丈夫です。すいません…」


地面についた手を払いながら、答える。




やだ…恥ずかしい。



俯いたまま、立ち上がろうとするがー…





「いっ…」



ズキンっと、足に激痛が走った。







「…ひねったのか?」




先生が顔を覗き込んできた。





痛めた足を抑えながら、ゆっくりと頷く。






「歩けるか?それか…」



「お客様!どうなされました!?」



ちょうど通りかかった遊園地の従業員が、慌てて駆け寄ってきた。