ヤンキー彼女とヘタレ軟派彼氏

「おい!屋上行くぞ今日も!」

 帰りに強の教室のドア前で呼ぶ私

「おっ!物好きな女が迎えに来たぜ強!」

 強のクラスの男子が冷やかす

「てめぇ殺されたいのか?人の恋路邪魔するんじゃねえよ!」

 私は怒る

「陽菜ちゃんお待たせ」

 強が仕度して陽菜の所まで来て言う

「何モタモタしてんだよ!!来いこのカス!!」

 そう言うとスタスタと歩き出す私

「あっ!待ってよ陽菜ちゃん!」

 慌てて追いかける強

「てめぇは何時も何時もムカつくな!」

 屋上で言う陽菜

「ご、ごめん」

 謝る強

「てめぇ何時までプラトニックな関係で居るんだよ!!
 無理矢理にでも押し倒して犯す位してみろよ!!」

 陽菜が怒る

「ご、ごめん」

 強が謝る

「たくよ!もう付き合って二ヶ月だろ?手繋いだりキスしたり
 もうとっくにして今頃はセックスだってしてんぞ普通は!!
 なのにビビリなカスだからよお前が!!何時まで待たせんだよ!」

 陽菜が言う

「ご、ごめん陽菜ちゃん」

 強が謝る

「私の気持ちは空回りじゃないかよ!互いの両親が公認の恋
 なんだからよ!何時までもプラトニックなんてやなんだよ!」

 少し泣きそうな顔で言う陽菜

「ご、ごめん、僕がヘタレなばっかりに」

 謝る強

「分かってるなら何とかしろカス!」

 強の言葉に怒る陽菜

「出来るなら何とかしたいよ」

 強が言う

「てめぇは興味無いのかカス!」

 陽菜が言う

「いや、興味はあるよ、毎日陽菜ちゃんを想ってトイレで」

 強が言う

「何だよ!トイレで一人で出来るくせに私とは出来ないのかよカス!」

 怒りながら言う陽菜

「ご、ごめん、怖くて」

 強が謝る

「もう良い!帰るぞカス!」

 そう言うと陽菜は歩き出す

「待ってよ」

 強が慌てて後を追う