次の日。あたしは学校に向かっていた。教室に入ると修と桂太郎と祐介が机を囲んで話していた。
「三人とも、おはよう。」
あたしは笑顔で挨拶をした。しかし・・・
「百季ちん・・・おはよ・・・。」
「おはよう・・・、百季ちゃん。」
「・・・。」
皆ぎこちなかった。そして修は教室を出て行ってしまった。
「・・・皆、何かあったの?・・・静かじゃない?」
あたしは咄嗟に問いかけた。なぜか嫌な予感がしたから。
「百季ちん・・・、そういう子やったんか・・・。」
桂太郎はそう言うと修と同じように教室を出て行ってしまった。
「桂太郎っ!?・・・ちょっと待って!」
あたしが追いかけようとすると誰かに腕を掴まれた。振り向くと祐介だった事がわかった。
「百季ちゃん。なんで二人があんな態度とってるか、わかるかしら?」
「わかんないよっ・・・。どうして?」
あたしは祐介の目を見てまっすぐ言う。
「本当に、わからないのかしら?」
祐介は真面目な顔つきをしてる。あたしは考えたけれど、何も思いつかない。
「本当に・・・わからないよ。」
「そう。・・・はぁ。 こっち来なさい。」
祐介はそう言うと教室を出て行ってしまった。あたしは急いで着いて行った。