夏休みに入って、ちょうど二週間が過ぎた頃。 あたしは今、学校へ向かっている。 なんでこう、暑い時に面談かなぁ。 その時、携帯が鳴った。 ディスプレイには、"母"と表示される。 「着いたの?」 『もうとっくよ。海波の学校、複雑でわかんないから、早く来てよ。』 「わかったから、門のとこで待ってて。じゃあね。」 携帯を閉じて、あたしは走り出した。