「有希。そんなに顔をしかめなくていいよ。」


「考えてた。」


「何を?」


「ボクの心って、そんなに見えるもん?」


「だって顔に出てるんだもん。(笑)」


またクスクス笑う。

ったくもー!


「有希。一緒に行こ?」


「史佳。ありがとな。」


ボクの言葉に、

史佳は笑顔で返事をした。


『史佳も一緒でいいか?』


そう雅史にメールを送った。

すぐに返事が来た。


『史佳さんって、A組の鈴木さん?』


『そうだよ。今は訳ありで、ボクの家に住んでいるんだ。』


『確か、大貴って奴と付き合ってたんだろ?』


『もう別れた。』


『そっか。じゃあ、鈴木さんの気分転換になるといいな。』


『ああ。楽しみにしてるよ。』


『じゃあ、駅前のコンビニのところに、十一時集合な。』


こうして、

明日の予定は決まった。