そう考えたら、なんだかすごく恥ずかしくなって。 「……手っ、は、離せよっ」 ぺちこん。 女子なので優しく振り払った。 「──ん?」 ビクッ。 つつつ津山がこっちを真顔でむいた! ……──い、いやいやいやいや、俺男子だし男子のが強いし相手女子だし平気だしなにビビってんだ、俺。 「ああ、手? ごめん、汗ばんでたでしょ?」 「ベツニソンナコトナカッタデスヨ!」 ま、まずい! 裏返ったーっ、オワタ。 「そう、ならよかったー」 「よきゃったー」 …………よかったと言いたかった。