そっと離れた奏悟の顔を 今日一番の睨みをきかして見る。 「お前、キスする時くらい目ぇ瞑れねぇの」 「生憎、貴方のように経験がないものでね」 あたしの言葉に 奏悟は驚いたように口をポカンと開けた。 「夏海……もしかして いまのファスートキ────」 「シャアアアアラップ!」 間抜け面に思わず 緩んでいた頬を引き締めて、 奏悟の言葉を遮った。