キミがアミちゃんと話しているときの笑顔に見とれてしまう。

友達にも見せることのないはにかんだ顔。

見ないようにしなきゃ、と1人言い聞かす。


そんな日常だったんだけど。


ある朝の電車で。キミはアミちゃんと、じゃなくて、カワシマくんたちと一緒にいた。

目が合った気がした。


するとヒソヒソとこちらを見ながら話す気配。


突然キミが向かってきたから、あわてて下を向いたんだ。


まさか?!あたしに、なんだろ??

でも近くに3年のコいたし、そっちに用なんだろうな。


「ねぇ、ニシオカミユウちゃんだよね?」