ロールプレーイング17

僕は冷蔵庫に小松菜の葉をとりに行った。冷たく冷えた小松菜を。そして僕は籠を開け、ゆっくりとソラの口元に小松菜の葉を近づけた。
 ソラが、僕の手の隙間を縫って外へ飛び出した。
「あっ、、。」

 一瞬だった。

ソラが飛び立って行ったのは。振り返ることも無く、夏の遅い夕焼けの中に、、、。飛べるようになってたんだな。こんな、餌しかやらないような僕の元にいるよりも自由な大空にとびっ立った方がいいに決まってるよな、、。空はオレンジ色に染まっていた。僕はソラの入っていた鳥かごを見下ろした。さっきまで揺れていた、鳥かごの中のブランコはもう二度と揺れることはない、、。少し寂しい気分になった、失う事をまだ知らない僕にとっては、こんな小さな別れにさえも孤独を感じずにはいられなかった。
 夕飯を食べ。テレビを付けた。落ち着かず何度も時計を見た。何度見たって仕方が無い、何の意味もないって僕は自分に言い聞かた。僕はもうあそこへは行かないのだから。
時よりソラがまだ鳥かごに入ってるような錯覚に陥った。振り返っても、もうソラはいない。解っていてもやっぱり寂しかった。
あんなにたくさん寝て、眠くなんか無かったけど、僕はベッドにもぐりこんだ、薄いタオルケットを一枚はおり。
寒くは無いけどソラはちゃんと寝床を見つけたんだろうか、このことを僚介に、、そこまで考えて僕はこの思いを打ち消した。もう終わりにしたんだって、けど、、今ならまだ間に合う。今自転車のペダルを踏み込めば、、、。

 だけど僕は、体を起こすことも無く、ただただ天井を見つめつづけてていた。




 何時しか眠りに落ちた、、。