ロールプレーイング17

現実は、同じことが繰り返されていた。もしかしたら今の僕だってあの日の僕と何も変わりはしないのかもしれない、、。


 今日があの日の未来だった、、、。
 
 そして、、今日の僕の未来は?
 
 
 僚介がタバコの火をつけた。見慣れているその姿も、今日はなんだか違ってみえた。

「一、一言だけ言わしてくれ、、。」

 僚介は、深く煙を吸い込んで、ゆっくりと吐き出した。
「これだけは言わせて欲しい。悲観的観測はするな。自分にどんな未来が待っていようと、、きっとそれを作り出すのは、、。この俺たちの〝この手″なんだからよ、、。俺は夢を持って変わることが出来た。達として、一にも夢を大事にして欲しいって思う。偉そうなこと言ってごめんな、だけどよ、俺は、、おまえの持つペンは剣よりも強いって信じてるぜ。挿絵の無い本なんてガキの頃からこの方一冊も読み終えたことないけど。一の書いた本なら、読みたいって心から思う。」
 最後に僚介は僕の方をチラリと向いて微笑んだ、、。
 何もかも見透かされているようなその瞳に、僕は言葉を失った。

 ペンは剣よりも強いなんて。そんなしびれる言葉僚介にしちゃ完璧すぎて、まるでこの時間が夢のようにも思えた。だけどそれが現実だった。
悲観的観測、、。僕の思考は観測にしかすぎないのか?だったらいったい僕はこの先何をしたらいいっていうんだ。言葉の迷路にはまり込み、、。僕はこれ以上何かを口にすることが出来なくなっていた。
 僚介にあって、僕に無いもの、、。いったいいくつあるんだろう。これから先、僕が僚介に何かを与えることが出来るんだろうか、、。