ロールプレーイング17

 シェイカーが中を舞う、そのたびに光を放ち僚介の輝きも増していくように思えた。磨かれた腕、影で努力を積み重ねた腕、その賜物なのだと僕は感じた。
僚介はもっと上を目指すと言っていた、すでにこんなに完璧なのに、、。だけど僕はそのすばらしさに嫉妬することさえ忘れていた。
 僚介はボトルの回転を止め、シェイカーのボディーにボトルの中身を注いだ、二本同時に、、ボディーにストレーナーとトップをかぶせると、それをゆっくりとシェイクした。
洗練されたその姿はまるで映画を見ているようだった。
 僚介は氷を入れたフルート型のシャンパングラスに、シェイクしたカクテルを注ぎいれた。そしてオレンジ、レモン、レッドチェリーを飾り最後にストローを添えた。
 僚介は音も無くしなやかに、できたばかりのカクテルを僕の前へと差し出した

 そのカクテルは真っ青で透き通る青い空のようだった。

 僕はこんな時なんて言ったいいのかすぐに思い浮ず。目も前に差し出されたカクテルを見つめることしか出来なかった。

「ブルーラグーン。青い湖のことだ。俺たちが始めてあった日の空、真っ青だったろ。俺のイメージはそんな感じだったんけど、、。まだ新しいカクテル開発できるほどの余裕も腕もなくてよ、知ってる限り青くて、、あの時の空に近いカクテル作ったんだ。」
 空?僕のイメージしたとおりだって一瞬思った。
 どこかの底知れぬほどに深い湖の水のようにに碧いカクテル、あの日の空のような青。
 僕はうなずき、僚介に促されるまま、カクテルを口にした。

 初めてのんだカクテルの味、、、。

 甘くて、だけど少しほろ苦い、、きらめくようなひんやりとした濃い色の青さ、おいしいと思った。