「俺か?、、、俺、夢があるぜ。」
予想外の答えに僕は少しとまどった。
「どんな夢?」
僕は僚介を急かした。
「俺、バーテンダーになりたいんだよ。」
僚介はもったいぶるようにだけどどこか照れくさそうに話を始めた。
「バーテンダーって解るだろ、カクテルとかを作る人のこと。でも俺がやりたいのはただのバーテンダーじゃないんだ。フレアって解るか?グラスとかフリップ、ティン何かをスピンさせたり、フリップさせたりするスタイルでバーテディングをすることをいうんだけど。一回ぐらいはテレビなんかで見たことあるだろ。俺が目指してるのはそれなんだ。」
フレア?僕はその言葉を知らなかった。だけど僚介が言おうとしていることは解った。テレビや映画で見たことのある、グラスやボトルを空中で回しながらカクテルを作っている姿が目に浮かんだ。
「テレビで見たことあるよ。でもあれって難しいんじゃないか?」
僕は僚介の方を向きそう言った
「あぁ、実はお袋の店で毎日練習してんだよ。で、俺さあ、、、。」
僚介の言葉がそこで詰まった。麗華さんの店で僚介がそんな練習をしていたなんてことにも驚いたけど、僕は僚介の話しの続きが気になっていた。
「で、何だよ。」
僚介は、あの時と同じように青い空を仰ぎ見た。
「俺、いつかプロになって、ラスベガスの世界最高峰の大会にでたいと思ってるんだよ。」
ラスベガス?僕は冷静に質問をした。


