ロールプレーイング17

「おっよく読めたな。青い天使って意味なんだって、どっかの国の言葉で。お袋天使好きなんだよ。」
 そう言って僚介は店の扉に手をかけた。こんな店に入るのは初めてで僕は少し緊張していた。僚介は当たり前って顔をしていたけど自分の親の店だったら、それも当然かなって後になって思い直した。

「いらっしゃい。」
 カウンターの内側で凄く美人な人がいった。店の中をぱっと見た感じ、その美人の意外にもあと二人従業員思える女の人がいて、客って言える客はまだ一人も来ていないようだった。
「何飲む?今日はお店も暇そうだからゆっくりしていってね。」
「俺はビール飲む!」
 僚介は即答で答えた。
 ビール?タバコだけにとどまらず僚介はビールも飲むのかよ、、、。僕は酒の味すら知らなかった。正月のお神酒の時点で、あんなまずい物絶対飲まないと決め込んでいたから。
「あなたねえ、仮にもまだ未成年なんだからね!」
 カウンター越しに女の人が、僚介に注意をうながした。
「堂々と飲んでれば、誰も気付きはしないって。一は名に飲む?」
 僚介は、今火をつけたばかりのタバコを灰皿に置き、お絞りで手を拭いていた。常連の客みたいだな、、僕はなんとなくその仕草に〝大人〟を感じて何でもクールのこなす僚介をうらやましく思った。

「ソフトドリンクなら何でもいいよ。」
 僕は隣にいる僚介に、小声でそう伝えた。
「じゃあコーラでいいか?」
 僚介は、僕の声とおんなじぐらいの声のトーンでそっと答えた。
「うん。」
 小さく僕は答えた。さりげなく気を使ってくれてるのが伝わった。到底今の僕には出来っこないことだった。
「じゃあ、コーラとビールをお願いしま~っす。」