ロールプレーイング17

「えっ。」
 僕の戸惑いが僚介にも伝わったらしく、僚介はあわてて話を付け足した・
「あぁいやだったら無理しなくていいんだぜ。かってにうちのお袋が俺に友達ができたからって聞いて、俺以上に舞い上がってんだ。前にもい言ったと思うけど、いままで俺本当に自分の気を許せる友達ってのいたためしがないんだ、それを誰よりも知ってるのがお袋だから、だから会ってみたいだなんてよ、まあ気が向いたらでいいから今度一度あってやってくれないか?」
 僚介の口から友達って言葉を聞いて、僕は一瞬ドキッとした。言うまでも無くうれしいと。

「どうかな、やっぱり嫌か?」
 友達って言葉を再確認してみかったけど、そこは気持ちを押し殺しポーカーフェイスで僕はこたえた。
「別にいいよ。」
 僚介はほっとしたように笑い、ひざの上の箱を見下ろした。
「よかった。お袋も喜ぶよ。」
話の続きをしようと思ったけど、何を話したらいいのか考えてる途中で、ソラの診察の番がやってきた。院長は相変わらずムツゴロウみたいだったけど、前回よりは見慣れてこれもありかって感じになった。院長はちゃんと世話をしてるかって聞いた後に、ソラの回復は思ったよりも順調だといっていた。僚介はともかく、その言葉に僕も少しほっとした。病院の帰りはちょっと風が強かったけど、ソラの箱は僚介がしっかりと守っていからその影響を受けることはなかった。

 帰り道さっきの続きの話を最初に切り出したのは僚介のほうだった。
「なあ、一。さっきの話だけど、夜って家出で来れるのか?例えば七時くらいとか。」
 七時?僕には門限なんてないから何の問題もない。
「普通に出れるよ。僕の親は僕には関心が全くないんだ。家を出られる時間なんて得に気にする必要なんて無いんだ。」
 いくら遅くに帰ろうが、家の親が僕を心配することなんかはありえっこない。
「大丈夫か?じゃあ七時にみどりのオアシスまで来てくれないか?」
「いいよ。」