ロールプレーイング17

僚介はやっと納得した。って顔になって、頷いた。
「ドラクエは知ってるよ、俺ゲームなんて基本的にやったことないから、全く持って意味解んなかったけど一の今の説明で、めちゃくちゃよく解ったぜ!」
 僚介は、ちょっとはにかんで、だけどウケを狙い気味に、親指を立てて見せた。
「だけど一は、ゲームとかネットとか、小説とかもマジ何でも知ってて詳しくてスゲーと思うよ。よく言えば知能派、悪く言えばやっぱり、オタクだな!」
「オタク呼ばわりだけは許してくれよ、、。」
 僕らは笑いながら道を歩いた。
 ショップに付くと、お目当てのゲームを探手間も無く発売日当日だけあって、店の店頭には、ずらりとそれが並んでおかれていた。迷うまでも無く僕はソフトをゲットした。
時計を見ると、時間はもう正午をまわっていた。僕らはどちらから誘うわけでもなく、いつも通り和みをめざした。もう僚介と共に和みの常連になった僕は、店のおっちゃんにもおばちゃんにも名前を覚えて貰っていたし、小鉢のサービスなんかも当たり前で、ここは僕にとっても居心地のいい場所となっていた。いつだってここのカツ丼は世界一の味だったし。ほかのメニューにしたって、どれも文句なしの味だった。

〝相変わらず〟って言葉があるけど。平常とか変化のない物っていいものなんだなって思うようになっていた。いつもと同じ味、いつもと同じテーブル、いつもと変わらないみんなの笑顔、会話、空気、空、僕を包む物ひとつひとつが、、、。
 この世の中に、変わらない物なんて一つもないなんてこと、その時の僕は思いもしないことだった。ただ、この毎日がずっと続けばいいと僕は、この体のすべてで感じそう思っていたんだと思う。

 食事を終えた後僕たちはまた、みどりのオアシスにもどることにした。その道の途中でのことだった。始めに気が付いたのは僚介だった。

「なあ一なんか、聞こえないか?」