涼は俺がリビングに入るとビクと震えた。
「・・・・・・」
涼をスルーして、俺はコーヒーを作る。
涼は部屋の隅に縮こまるように座っていた。
「なぁ、」
俺はコーヒー片手に涼に近づいた。
涼は余計に縮こまる。
「学校のとき見せてくれた痣とかも父親にやられたのか?」
「・・・」
浅く頷く涼。
・・・・俺、めんどくさいことに巻き込まれた・・・?
「警察に連絡するか?」
「だ・・・だめっ・・・」
涼が俺を止めた。
なんだよ・・・・、こいつ・・・・。
「・・・はぁ・・・・じゃぁどうすんの?」
「・・・・・」
黙り込む涼。
時間もかなり遅い。
しかたねぇ・・・・泊まらせるか・・・・。

