首を小さく横に降る涼。




「涼!!」




俺が声を張り上げても、首を横に降る涼。




「これが終わったら俺に着いてきなさい。」




しばらくすると、鐘が鳴る。




鐘と共に生徒は動き出す。




さて・・・、




「・・・サダ・・・じゃなかった・・・涼!!」




ビクっと反応する涼。




手招きをする俺。




涼は俯きながら、俺に着いてきた。




数学資料室、俺の部屋化してる。




「涼、その髪を切りなさい。」




「・・・・」




首を横に降る涼。




顔をよく見ると、でかいガーゼがテープでとめてある。




口の脇には絆創膏。




・・・・ホラーもんだな・・・・。