俺が涼に話しかけてもビクビクと震えているだけ。
「で、先生はなんの用事でしょうか?」
父親が聞いていた。
「涼さんが学校を休んでいるので様子を見に来ました。」
「すいません、少し前から学校行きたくないって言い出しまして・・・」
「そうですか」
少し話しをして帰ろうとした。
「それでは、俺はこれで・・・」
「お茶くらい飲んで行ってください。」
父親にそう言われ渋々お茶を飲むことにした。
涼は俺の横から離れない。
さっきはあれだけ拒否したくせに・・・・。
涼の手はカタカタと震えていて止まらない。
父親が出したお茶を飲もうとする。
「・・・せっ・・・先生・・・ダメッ・・・」
涼が俺を止めた。

