冷静になった頭で考えた。
やばいことした?
俺・・・。
あいつが校長だかにチクったら俺・・・クビじゃん!
・・・やっちゃったー・・・・。
なんて思いながら、仕事を片した。
次の日も次の日も俺は呼び出されない。
涼は変わらず、静か。
「涼、」
俺が涼を呼ぶと、涼はビクッと反応して逃げ出す。
・・・・。
涼を追いかける俺。
涼はすぐに疲れている。
「捕まえた。」
涼は震えている。
「なんで、逃げんの」
「・・・・先生・・・・優しぃょね・・・?」
小さく震える声で俺に聞く涼。
優しい・・・・?
「馬鹿?優しくねぇし、そんな優しい奴この世に居ると思ってんの?」

