俺のワケアリ彼女




「・・・ぃゃっ・・・」



理由を言わない涼。



さっきからこいつ、泣いてるし。



「俺があんなことしてて悲しかった?」



見下した言い方で聞いた。



涼はビクッと反応した。



気色悪いんだよ・・・。



お前みたいな女・・・、教師じゃなきゃ話しかけたくもねぇよ。



「お前にも、キス。してやろうか?」



女生徒はどれも同じだ。



涼は目を見開いた。



「やっ・・・!!」



口を塞ぐ。



無理矢理舌を入れる。



こいつ、キス下手。



息の仕方がわからないのか、苦しそうだ。



涼の震える両手を片手で押さえる。



少しして口を離す。



「・・・・っ・・・・・!!」



涼は口を拭うと走って行ってしまった。