教室の戸締まりの点検をしに教室に向かう。
はやくスーツ脱ぎてぇ。
少しネクタイを緩めた。
教室に、人がいた。
女・・・・?
「何してるー?はやく帰れーーー」
俺がそう言うと、机に突っ伏していた女がビクッと動いた。
あいつ・・・、涼か?
ガタガタッと顔を見せないように逃げるように机から離れる涼。
すると、イスに足を引っ掛けて転んだ。
馬鹿か・・・、あいつ。
俺が近づくと、涼は体勢を直した。
それで、俺から逃げる。
・・・・何・・・・あいつ・・・。
俺、イラッとしたんだけど・・・・。
涼の手首を掴んだ。
そしたら、涼は手首を抜こうとした。
「何逃げてんの?おい。」

