あいつは女か?




サダコは学校のあと、素早く帰る。




何のためだよ・・・。




まぁ、いいけどな。




だけど、次の日のサダコは明らかに変だ。




何かに怯えている。




俺が声をかけても、サダコは喋らない。




そればかりか、席から立とうとしない。




お昼も食わない。




「涼、お前着いてこい」




「・・・ゃっ・・・」




小さく返事をする涼。




無理矢理腕を掴んで、連れていく。




「・・・・先生・・・ゃっ・・・離してくださいっ・・・」




「離したら、逃げるだろうが。」




必死に嫌がる、涼。




数学資料室に入らせる。




「ほら、座れ」




涼は諦めたのか、椅子に座った。