心地好い春の休日。優の携帯が鳴ったのはお昼過ぎ。 着信表示は桜さん。 「もしもし…。桜さん?どうしたんですか?」 だが桜さんは何も言ってこない。数分間沈黙が続き、優がずっと待ってると、やがて桜さんの声が聞こえる。 「優…優に会いたい…」 初めて聞いた桜さんの素直な気持ち。 「すぐに行きます」 胸が熱くなる。この気持ちをちゃんと桜さんに伝えよう。 後悔しない為に。