なんで同じ男の子なのにこうも違うのかね……。
はぁああああ……。
ガックシ。
「まあ、男なんてみんなそんなもんじゃない?」
「……はっ?」
ガックシ肩を落としていたあたしに愛チャンは分かりきったかのような口調でそう言い放った。
「同じ考えの男なんていないって。てか、瀬川クンみたいな男が珍しいくらいだよ?」
その言葉にあまりにも驚いて、ポカーンと口を開けたまま愛チャンを見つめた。
な、なな、なんで……?
あたし、絶対に口に出してなかったよね……?
なんで、あたしの思ってること分かっちゃったの?
やっぱり愛チャンも、楓、爽、あーちゃんに続く……。
4代目エスパーなのかもしれない……。
もう、あたしの周りエスパー多すぎだってぇえええ!
「穂香ぁ~! 愛ぃ~!」
あーちゃんが遠くからあたし達を呼ぶ声がした。
ふと、声のした方に視線を向けると、そこには……。


