まあ、あれから甘い夜を過ごしてしまったわけで……。
心地よく王子様の腕の中で眠らせていただいたのですが……。
あまりにも寝心地がよ過ぎたため、寝坊してしまいました……。
「やばぁああああい!」
ボサボサの髪をポニーテールにして、急いで制服に着替える。
朝、起きたら、部屋にメモ書きがあって……
『気持ちよさそうに寝てるから、起こさないでおくけど、遅刻すんなよ?』
……と、楓の綺麗な字で書いてあった。
もぉおおおお!
起こしてよぉおおおお!
あたし…これ以上、遅刻したら、放課後、職員室掃除させられるんだからぁああああ!
あたしはローファーに足を通して、勢いよく家を飛び出す。
走りながら、腕時計を覗き込む。
時刻は既に8時。
遅刻対象は8時5分…。
「5分じゃつけないってぇえええっ!」
なんて、あたしの叫びも虚しく響き渡る。
家の近所のコンビニを通りかかった時……。
その駐車場で、見覚えのある姿が目に入った。


