……な、なにが起こったの???
あたしの頭の上にはハテナマークがたくさん浮かぶ。
コンテストなんて必要ないって楓は確かに言った。
それから……
ーー「俺にとってお姫様は……コイツだけ」
こ、コイツってあたしのこと??
う、嘘……。信じられない……
「イヤーーーーーッ!!!」
「王子っ、カッコよすぎっ!!」
「あたしもお姫様抱っこしてぇええええ」
女の子達の黄色い声。
『いや、あの……』
ドギマギしている司会者。
「おめでとう、穂香っ!!」
「ちぇっ。結局はお前がイイトコ取りかよ」
「もう、楓クン相変わらずカッコいいっ!!」
「よかったな、楓」
大きな声であたし達に拍手するあーちゃん、爽、愛チャン、瀬川クン……。
とにかくわかるのは、これがただならぬ状況ってことだけ………。
結局これで、コンテストはどーなっちゃうの?
もお、メチャクチャすぎて何が何だかわからはいよぉ……。
「……さてと、そろそろ行こっか」
お姫様抱っこしたまま、あたしに尋ねる楓。
「行くってどこに……?」
「決まってんだろ? 俺を誤解させた穂香にお仕置きすんの」
楓はフンッと得意気に鼻を鳴らすと、体育館の外に向かってスタスタと歩き始めた。
「ヒューヒューッ!!」
「お幸せに~♪」
いつの間にかあたし達に賛同してくれている観客達の声に送られながら……。


