ーーそしてお昼休み。
あたし達は屋台で買った昼食を持って、校舎の中庭へとやって来た。
「いやぁ。疲れたぁ」
ベンチに座ったあーちゃんが、おばあちゃんみたいに腰を叩きながらため息をつく。
「でも、結構売れたね!クレープ!」
愛チャンの言う通り。
クレープはあれから好調に売り上げを伸ばしていった。
なんだかんだ言って、成功してよかったなぁ。
クレープが上手に作れるようになったのも、楓のおかげ……。
「……ところでさ、穂香」
「ん?」
ホットドッグを頬張っていたあたしを、あーちゃんが真剣な表情で見つめる。
「午前中、元気がなかった気がするけど……なんかあった?」
優しい口調でそう尋ねられて、あたしは昨日の出来事を全て話した。
「あのね……」
たまたま入った喫茶店で爽が働いていたこと。
思わず泣いちゃって……爽を困らせちゃったこと。
そこに楓がやって来たこと。
それで……柚月サンに対する本音を楓にぶつけてしまったこと。
全て、話した。
途中、泣きそうになったけど必死で涙を堪えた。
そんなあたしの話をあーちゃんと愛チャンは最後までじっくり聞いてくれた。
「そんなことがあったのも知らないであたし……ごめんね?」
あーちゃんはきっと、さっきあたしを励ましてくれたことを謝っているんだろう。


