【続】幼なじみは俺様王子。








“優勝者には王子様のキス”


という特賞を貰うために、女の子達は必死になってグランプリを獲ろうと頑張ってるみたい。


募集人数も生徒会の想像を遥かに越えていたから、午後のイベントとして開催する予定だったのを午前中も使って行うことにしたって情報通の愛チャンから聞いた。


それで、あたしは午後、グランプリに出場することになったんだ。


あーちゃんはクレープの生地を混ぜながら、あたしに優しく微笑む。


「頑張りなさいよ~! 王子のキスをを誰かに取られないように!」


昨日の出来事をまだ知らないあーちゃん。


だけど、「気合いよ!」とあたしを励ましてくれた。



「うん。ありがとう」


あーちゃんと愛チャンには昨日のこと言うべきだよね。

お昼休みの時間に話そう。



「キャー!王子だぁ!」


「エプロン姿、萌え萌えええ~!」


「爽様と湊斗クンも素敵ぃー♪」


向かい側のお好み焼き屋さんから聞こえてきた黄色い声に、自然に目がいってしまう。