美和っていうのは、あたしの親友。

いつも一緒にいるんだ。

「そっか。なら良かった。
美和ちゃんが同じクラスなら安心だな。」

「???
なんで?」

「なんでって……。
美和ちゃんは俺達の事知ってるだろ?
だから若菜に変な虫が付く事ないかなーって。」

「ぷ。あはは!変な虫って。」

「な、笑うなよ!
俺は不安なんだよ…。
若菜は美人だし。
だから横から取られるんじゃないかって。」

ドキン

慶斗………。

いつもそんな風に思ってくれてるの?

「嬉しい、慶斗。
だけど安心して?
昔も今も、あたしが好きなのは慶斗だけだから。」

そう言うとあたしは慶斗の右頬にキスをした。

「若菜……。
俺は昔も今もこれからも、だよ。
若菜は違うの?」

「違わないよ。
あたしだってこれからも、だよ。
それにね?
不安なのは慶斗だけじゃない。
あたしだっていつも不安なんだよ。
慶斗は優しくて格好良いから……。」

するとあたしは慶斗に抱き締められた。