「すみません、誰かいませんか!?」 幸也はプレハブ小屋の引き戸の前で声を張り上げた。 中に誰かいるのかどうか、どこにも窓がない長方形の四角い箱では様子を伺うこともできない。 もう一度声をかけようとした時、 「誰だ?」 と、中から年配と思われる男の声が聞こえてきた。 返ってくるとは思わなかった返事に一瞬驚き、 森を歩いてきたため服の汚れをはらってから口を開いた。 「すみません。ここは三つ目探偵事務所でしょうか?」